スマートさと速さの融合
トロイ・ブロスナンはレーサーとしての速さだけでなく明晰な頭脳も持ち合わせていて、Sender CFRプログラムに欠かせない存在となっています。
長年にわたりダウンヒルチームのキーパーソンとして活躍してきたトロイが、レーシングバイクとしてのSenderの開発の中心となるのは自然な流れと言えるでしょう。「新型のプロトタイプSenderは非常に調子がよく、何年も開発に取り組んできた成果が表れています。じっくりと時間をかけて隅々まで細かくチューニングしました。どの部分にどのようなしくみで泥が付着するか、それがバイクの重量にどのように影響するかなど、あらゆることが考え抜かれています」
トロイが自分のレーシングバイクに求める重要条件のひとつが一貫性です。毎週末乗るたびにバイクのセッティングを細かく合わせ込む必要がない、できるだけライドに集中できるバイクにしたいと思っています。「天気によってセットアップを大きく変えたりはしません。ウェットコンディションでの挙動も優れています。バイクの挙動を完全にコントロールしたいので、完璧に調整できるまで何度も試行錯誤を重ねました」